調光レンズ(フォトクロミックレンズ)
調光レンズとは
レンズの調光機能は、1960年代に2人の化学者によって発見された技術が元となり、現在に至るまで発展を遂げてきました。
調光レンズとは 、紫外線の量と温度により反応し、色の濃度が変化するレンズです。 屋内などの紫外線が当たらない場所ではほとんど透明なレンズに戻ります。 メガネとサングラスを掛け替える必要が無い1本2役のレンズです。
各レンズメーカーによりその色味や機能には個性があります。
ニコン トランジションズ GEN8(第8世代調光レンズ)
トランジションズは、トランジション・オプティカルが開発した調光レンズです。トランジション・オプティカルはアメリカ、フロリダで1990年創業、1991年に世界で初めてプラスチック素材の調光レンズを開発しました。
トランジションズGEN8はレンズが透明に戻るまでの時間が、前世代と比べて最大3分時間短縮、カラーバリエーションも豊富になりました。
ベーシックカラー
スタイルカラー
ニコン トランジションズ エクストラアクティブ ニュージェネレーション(可視光調光レンズ)
調光レンズの欠点として、高温だと色が濃くなりにくいことがあります。エクストラアクティブは紫外線の他、可視光線にも反応するため、調光レンズの中では最も色が濃くなります。
また、車のフロントガラスに紫外線カットが付いているため、通常の調光レンズは色が変わりませんが、エクストラアクティブの場合、少しだけ色が濃くなります。とはいえ、運転でしっかりまぶしさを防ぎたい場合は濃いカラーや偏光レンズのサングラスの使用がお勧めです。
また、可視光線でも反応するため、室内でも色が少しだけ濃くなることがあります。
ニコン トランジションズ エクストラアクティブ ポラライズド(偏光機能付き可視光線調光レンズ)
上記の可視光線調光レンズに偏光機能を追加した新しいレンズ。偏光機能により反射光の不快なギラつきをカットします。レンズ色が濃くなるほど高い偏光機能を発揮します。
ツァイス フォトフュージョン X
「フォトフュージョン X」はカール・ツァイス独自開発の調光レンズ。トランジションズよりも発色スピード、退色(濃い色から透明色への変化)スピードが速いこと、オリジナルのカラー展開が特徴です。
また紫外線カットは当然のことながら、ブルーライトカット付きで、室内では20%以上、色が濃い状態で90%のブルーライトをカットします(ブルーは濃い状態でカット率60%程度)。
調光レンズのデメリット
- 調光レンズは紫外線により発色するレンズです。発色の濃さは紫外線の強さと温度によって決まります。一般的に温度が低いほど濃くなり、温度が高いほど薄くなります。
- 調光レンズは強い紫外線を受けると発色が促進されますが、温度が高くなると発色が抑制されます。紫外線が強くても、猛暑日では色がそこまで濃くなりません 。
- 紫外線により色が濃くなるのは数秒と早いですが、室内など紫外線が当たらない場所に入り、色が薄くなるのは数分かかります。
- 色の濃さの調整はできません。
- 経年劣化により色の反応が遅くなることがあります。
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