American Optical アメリカンオプティカル
アメリカン・オプティカル American Optical(=AO)は、マサチューセッツ州サウスブリッジに1833年に設立された、世界最古の現存する眼鏡メーカーです。 世界の眼鏡産業の歴史は、アメリカの眼鏡産業=アメリカン・オプティカルから始まったといっても過言ではありません。宝石の貿易の仕事をしていたウィリアム・ピッチャーが、1つの雑な作りの輸入メガネを見て、「私ならもっと良いものが作れるのに」とつぶやいた、その瞬間、AO社が誕生したのです。
AO社は眼鏡の歴史を何度も塗り替えました。1874年には世界初の縁なしメガネを発明。1885年には耳の後ろで湾曲する形のメガネのつるを考案しました(それまでのメガネのつるは全て真っ直ぐでした)。きっかけは、馬の訓練が趣味の従業員の「乗馬するときにメガネが落ちないようには出来ませんか?」という提案でした。このメガネは使い勝手が良く、「乗馬メガネ」という名前で、またたく間に世間に広がりました。1891年には、アメリカ初の金張りフレームを製造。近年に至るまでに金張りフレームのトップメーカーとして君臨しました。
1930年には、周辺視野の改善と、横から見られたときに魅力的な印象を作る目的で、眼鏡フレーム上部にツルが取り付けられた"Ful-Vue"を発表。Ful-Vueはアメリカで特許を取得し、眼鏡業界に革命を起こしました。さらに、1969年のアポロ11号による月面着陸の際に、アームストロング氏と乗組員たちにアメリカンオプティカルのサングラスが使用されました(現在は首都ワシントンのスミソニアン博物館に永久展示されています)。
ファッションの舞台では、1955年に「ブランド名入り」メガネシリーズを導入しました。これはメガネの世界のみならず、あらゆる一般製品も含めて「ブランド製デザイン」が世界で初めて使用された瞬間でした。アメリカンオプティカルのメガネのデザインはクラシック路線、デザインを誇りとしています。これらのデザインは流行に左右されることなく、時代を超えて愛され続けています。
以下アメリカン・オプティカルのメガネ、サングラスをご紹介いたします。
アメリカン・オプティカル Sirmont ¥46,200
1950年代初頭に発表されたサーモントブローフレームの代名詞ともなっている傑作モデル。アメリカの国鳥「白頭鷲」の羽をモチーフにしたAO伝統のリベットがアクセントとなっています。黒人解放運動の指導者マルコムXが着用していたことでも有名なアイコニックなモデルです。アメリカ製。
size:レンズ横幅50mm 縦幅40mm レンズ間距離22mm フロント幅142mm
アメリカン・オプティカル Saratoga ¥39,600
アメリカンオプチカルを代表するスクエアサングラス「サラトガ」。アメリカ合衆国、35代大統領ジョン・F・ケネディが愛用していたことでも有名なモデルです。ちなみにモデル名の「サラトガ」はカリフォルニア州の都市の名前、アメリカ独立戦争の戦場であったことからアメリカ海軍の艦船の名前にもなっています。アメリカ製。
size:レンズ横幅51mm 縦幅41mm レンズ間距離20mm フロント幅139mm
アメリカン・オプティカル Times ¥39,600
1950年代中頃に生産されていたウェリントンサングラス「タイムス」。タートオプティカルの「アーネル」にも似た雰囲気を持つ名作は、ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスが愛用していたとも言われています。フロントに施された段落ち加工が特徴です。アメリカ製。
size:レンズ横幅46mm 縦幅40mm レンズ間距離22mm フロント幅134mm
アメリカン・オプティカル Exolorar ¥49,500
1960年代のAOのベストセラーデザインの1つ「エクスプローラー」がスタイリッシュなデザインにアップデートされて復刻しました。元々はダイヤ型のリベットでしたが、セーフティ グラス(保護メガネ)に使用されていたAOロゴのリベットを採用しています。アメリカ製。
size:レンズ横幅48mm 縦幅41mm レンズ間距離22mm フロント幅139mm
アメリカン・オプティカル Original Pilot ¥39,600
958年に発表、アメリカ軍にも愛用されているシグネチャーサングラス「オリジナルパイロット」。ミルスペック(MIL-S-25948:アメリカ軍需品の重要な技術的必要条件を述べる文書)に準拠する性能となっています。アメリカ製。
size:レンズ横幅55mm 縦幅44mm レンズ間距離21mm フロント幅144mm